[日本の住宅事情]
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工業化
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高度成長期以降、日本の住宅は飛躍的に工業化が進みました。品質を均一化し、工期を短くするために次々と新建材が導入され、また、工場におけるパネル化をはじめとした製品化が進み、構造面・工法面においても軽量鉄骨軸工法や2X4木質パネル工法といったより工業化しやすい手法がシェアを伸ばしてきています。
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ローコスト化
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工業化とともにローコスト住宅のシステムを追求したFCが多くなってきています。規格型プランに加え、部材の統一化により材料を低価格で調達し建築コストを徹底的に押えるシステムです。
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快適性の追求
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ごく最近急激な動きとなっているのが快適性の追求です。バリアフリー化はもとより、家の中でのヒートショックをなくすべく、年間を通じて過ごしやすい環境を得るために住宅の高断熱化と高気密化が進んできています。
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化学物質過敏症
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便利さと快適性を求めた結果、思わぬ落し穴となったのが化学物質過敏症という病気でした。もちろん住宅だけがその原因ではありませんが、「シックハウス」という言葉が一般に浸透したように、代表的な原因として取りざたされるようになりました。業界全体は敏感に反応し、建材の製造過程において大幅な改善が施され、現在ではホルムアルデヒドの放散量の少ないものしか目にしなくなっています。室内に仕上として使う材料においては、日本工業規格(JIS)で定められたE0、日本農林規格(JAS)で定められたFc0という最も高い等級で統一されてきました。しかしながら、住宅における化学物質過敏症がこれで解消されたわけではなく、家造りにおいて今後も大きな問題であることに変わりはありません。
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自然素材
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このような状況からか、自然素材の使用が見直されてきました。かつては自然素材だけで造られていたはずの家が、精度や経年変化、見た目の均一性や美しさ、そしてコストを優先したために、いつしか化学製品で埋め尽くされてきました。家はそもそも家族とともに生活し癒される場のはずです。化学製品に囲まれてはその目的は達せられません。自然素材には人を落ち着かせ、癒し、そしてあきさせない力があるような気がします。生活者がそのことに気づきはじめ、日本人が忘れてしまっていた大切な何かを思い出してきているのかもしれません。
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国産材
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日本の国土の67%が森林といわれています。この数値はカナダやアメリカといった木材輸出大国を大きく上回り、日本列島が森の島々であることがよくわかります。しかしながら日本の現状は木材需要の約80%を外材に頼り、その輸入先は80カ国以上にも及ぶといわれています。戦後、建築材料の需要を見込んで進められた杉や桧といった針葉樹の植林によって、人工林が日本の41%を占めるまでになりましたが、前出したように国産材の需要が少ない為、結果として林業は衰退し、山は荒れ、保水力を無くした山は水害の要因とまでなってしまいました。「できれば家は地元の木で造りたい」そう思うのは今も昔も変わりません。
[新しい日本の家のスタンダード]
 | 国産材の再生
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今、国産材を見直す人は確実に増えてきています。しかしながら、設計者、施工業者、そしてユーザーを躊躇させてしまうのが生きた木ゆえの「反り」であり「割れ」です。昔のように長い工期で家が造られていた時代は、木を自然乾燥させ、「反り」や「割れ」に対しては大工さんが調整をとりながらの仕事が可能でした。現代の家づくりでは、コスト面等から長い工期を望めません。木は含水率30%を下回ると割れるといわれています。乾燥した国産材が入手しにくいために海外からの集成材や乾燥材を採用せざるを得ない現実があります。国産材の再生の鍵は乾燥技術にあるような気がします。
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時代の要求
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海外での行き過ぎた伐採や日本の荒れた山の情況、そして、「シックハウス」という言葉に代表されるように健康面からの家に対する期待、こうした社会情勢から日本の木をはじめとした自然素材を積極的に用いた家造りは、ある意味、時代の要求かもしれません。現代の日本人の暮らしを考えたとき、日本の木を使い、1000年以上の歴史の中で育まれた日本の伝統工法である軸組み工法でつくられた家でありながら、古臭さを感じさせないニーズにあったデザイン、そしてリーズナブルなコスト、これらをうまく融合させた家がこれから求められる家ではないでしょうか。
[日本における住宅の現状と私たちが考える方向性]
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